甘夏を、甘夏らしく。

当園がある愛媛県伊予市は、柑橘が美味しく育つ条件に恵まれた場所。太陽の光が燦燦と当たり、急斜面の水はけの良さとミネラル豊富な潮風が柑橘と調和しています。そこで育った甘夏は、しっかりとした酸味と苦味がある味わい。ただ近年、甘夏の栽培面積は全国的に減少傾向にあります。その理由は、皮がぶ厚く食べにくい事と、酸や苦味が敬遠されているためです。”甘さ”を求める社会的潮流からは、ちょっとばかりのけ者の現状です。

ただ、自然と共鳴し易い甘夏を栽培することは農園にとって、とても意味深さがあります。そのため、少しばかりカタチを変えることで、甘夏の魅力を最大限にお伝えしたい思いました。そして特に大切したのが、「余計なものを加えないシンプルさと酸処理しない手剥き」でした。

限りなくシンプルは、少しの手間で解決！

一般に出回る缶詰の柑橘は、塩酸で内皮を溶かしてから苛性ソーダで中和させたものが製品化されます。それにより年中、柑橘を楽しむことが出来るようになりました。ただその反面、私たちが考えるシンプルさからは程遠い違和感に繋がります。そのため、気が遠くなる作業の連続ですが、一つずつ丁寧に内皮と果肉を分ける手作業を選びました。シンプルさは時として、心持ちによりその表情を変えます。

季節のエッセンスを一瓶に

ふんだんに果実を使用した私たちの贅沢ゼリーには、甘夏約1個分・キウイ＆ブルーベリーに、キウイを約１個分使用しています。食べることは農家さんを支えることであると信じる私たち。そのため、自然の恵みをいっぱいに食することが何よりも大切だと感じています。そしておのずと、自然への感謝の念が宿ります。

楽しみ方、いろいろ。

それぞれに個性のある味わいの果物を、是非、食べ比べをしてください！冷蔵庫で冷やしたゼリーをそのままいただくも良し、冷凍庫で3～4時間ほど凍らせてもおススメです！

忙しい日々の中で、ホッと一息、少し立ち止まりながら

そんな”泡沫の時間”のお供にいかがでしょうか！？