ハッピーヒルの麹と、天草灘の塩が出会う

ハッピーヒルは、ビルマ由来の米を福岡家が長年にわたって選抜・育種を重ねながら仕上げた多収米。その誕生には、来る世界の飢餓を救うためという崇高な願いが込められていました。人々を想い、より多くの実りをもたらす品種として準備されたこの米を、気高く高貴な酒として蘇らせる―そんな美しい転換を経る過程で得られた米こうじ。

そしてもう一つの主役である天日塩は、天草灘で40年余り「生命の源は海である」という哲学を抱き続ける生産者の手によるもの。おにぎりに使用すると格別に美味しいと評判のこの塩は、海の恵みをそのまま結晶にしたような、深く優しい味わいが特徴です。

酵素のはたらきでやわらかく、アミノ酸による深いコクも

塩こうじは、やわらかな象牙色をしたなめらかなペースト状。米粒の粒感がほどよく残りながらも、しっとりとした質感が感じられます。

塩麹の使い方は、実はとても簡単で幅広い。塩の代わりと思ってもらえればOK。肉や魚の下味、炒め物、和え物の味付け、スープやお鍋、ドレッシングにも。麹由来の自然な甘み、天日塩のミネラル感のある塩味、そして発酵過程で生まれるアミノ酸の深いコクが三重奏に・・・！

しかもどんな食材も、酵素が優しく包み込んで繊維をほぐし、食材本来の食感を最大限に引き出してくれる、一度使ったら手放せない相棒、塩こうじ。肉類はしっとりと柔らかく、野菜はシャキシャキ感を残しながらも噛みやすくなります。

愛の循環が育む日常の豊かさ – 食卓に届く物語

世界の飢餓を救うという壮大な愛から始まり、気高い日本酒として蘇り、今度は日常の調味料として私たちの暮らしに寄り添う―このハッピーヒル米の物語は、まさに愛の循環そのもの。普段の炒め物に、お鍋の味付けに、何気ない料理の瞬間に加えることで、素材の味を引き立て、食卓に深みのある味わいをもたらしてくれます。

三つの哲学―「世界への愛」「分かち合うことの豊かさ」「生命の源への敬意」が出会って生まれた塩こうじ。毎日の料理の中で、作り手たちの壮大な想いとともに、あなたの暮らしをそっと豊かに彩ってくれるでしょう。飢餓を救うために生まれ、独占ではなく共有を選び、今度は日常を支える―そんな愛に満ちた調味料です。