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農園だより 2020年9月号

自然農法だからこそ、独りじめの絶景に出逢えます。

 

愛媛県伊予市の有名スポットのひとつ「JR下灘駅」は、海にとても近い駅として瀬戸内海の美しい夕景とセットで人気の名所です。穏やかな海、そして、心が凪ぐ里山。豊かな風土に彩られた伊予市に、祖父・正信は自然農法を実践する場所として根を下ろしました。その頃から農薬や化学肥料を使わないため、夏の農園は虫たちの楽園です。樹木のいのちに関わる虫だけ、手作業で取り除いています。特にカミキリムシの幼虫は、株を食べてしまう果樹の“天敵”。一本一本、注意深く観察しながら、卵を見つけていく作業が欠かせません。一方で農園に欠かせない虫もいます。クモはその代表格。自然農園には、無数のクモの巣が張り巡らされています。霧雨が降った早朝は、まるで樹木が、真珠を散りばめたヴェールをまとったかのよう。キラキラと輝き放つ神秘的な光景は、百姓冥利の、とっておきのご褒美なのです。

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