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農園だより 2021年9月号

夏場の作業は草との対話

 

夏は厄介者扱いされがちな雑草と呼ばれる草が勢いを増す季節ですが、草は私たちに土の状態を知らせてくれる大切なバロメーターでもあります。痩せた土地ではスギナ、エノコログサ、ススキ、セイタカアワダチソウなどが多く見られ、逆に状態がよくなってくるとツユクサやハコベなどが生えてきます。面白いのが、おおよそ 5年から10年の間で緩やかに草の植生が変化していくことです。土がむき出しになっていると、雨や紫外線で硬くなってしまい土の中にいる有用な微生物にも良くありません。草には土の豊かさを守ってくれる役割もあるのです。当園でも、なるべく周囲の植生と果樹を共生しながら環境を整えるようにしていますが、繁殖力が強すぎる草は、少し困り者です。つる性のものだと、樹に巻きついて伸びていくため、まだ小さな若い樹の生育を邪魔してしまいます。また、草が生い茂りすぎてしまうと、マダニなどの害虫や蛇の温床になってしまうため、作業者の安全のためにもある程度の草刈りは行うようにしています。近年はヤブカラシという草が繁茂しています。野生動物が種を運んできたのかもしれません。これも繁殖力が強く、すぐに他の植物を覆ってしまうのですが、自然と戦うのではなく共生できるよう、人の手も加えながら長い目で見守っていきたいですね。

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