農園だより 2021年11月号
  • 農園だよりバックナンバー

農園だより 2021年11月号

収穫時に楽しむライムの香り

 

今の時期は米の収穫の合間をみて、銀杏やライム、レモンの収穫を行っています。ライムは四季咲きの果樹です。気温の条件が揃えば、実がなった後でも小さな白い花がぽつぽつと咲きます。当園では9月末から12月頃に収穫するのですが、他の季節でも少し収穫することもあります。花が咲く時期として多いのは4月で、3月・6月・9月は少しずつ小さく白い花が咲きます。今の時期に新しく咲いた花は、実を結び食べられるほど大きくなることは無いのですがこの小さな花の芳醇な香りと葉から香る爽やかな香りが、収穫の喜びをいっそう強くしてくれます。ライムは15年ほど前から育て始めました。当園では40本近くのライムの木がありますが、他の柑橘に比べて少し小ぶりです。大きい木でも2m50cm程度の高さにしかならず、枝は横に横に広がって成長していきます。ライムは寒さに弱く、また、樹皮が薄いためか、カミキリムシがとても好む木でもあります。夏場にカミキリムシが木の中に入り込むと樹勢が弱まり、真夏の強い日差しの影響を強く受けてしまいます。その時は根も弱っているため、枝も少し剪定し木の回復を見守ります。そうならないためにも、カミキリムシ防除は樹木を守るための大切な作業の一つです。愛情込めて育てたライムの爽やかな香りを皆さまにも是非お楽しみいただきたいです。