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農園だより 2021年12月号

守り受け継ぐお米「ハッピーヒル」

 

当園の稲の代名詞でもあるハッピーヒルは正信がミャンマーの稲と日本の稲を掛け合わせてできた品種です。同じ名前でうるち米ともち米があります。
朧げな記憶に正信が一つ一つピンセットで稲の受粉を行い袋をかけ、稲を掛け合わていたのを覚えています。掛け合わせでできた稲のでき栄えが分かるのは翌年の収穫。そこから次の掛け合わせを考え、何代か掛け合わせた後にようやくハッピーヒルが出来ました。数年の歳月を有して出来上がった稲は正信にとって、わが子そのものだったかもしれません。
ハッピーヒルは多収穫米で粟のようにもこもこと実ります。米粒自体は少し小ぶりですが、たくさん実るため、穂の重さを支えられるように茎は太くしっかりとしています。
ハッピーヒルの特徴として栽培の難しさも挙げられます。正信も晩年まで試行錯誤しながら自然農法でハッピーヒルを育てていました。種を守るために大々的に栽培を行っていなかった期間もあり、私が本格的にハッピーヒルの栽培を引き継いだのはここ10年ほど。茎の本数は一株20本~25本程度になるのが理想ですが、茎が増えず代わりに背が高く伸びてしまったり、穂が実っても中身が成熟しなかったりと、栽培管理は一筋縄ではいきません。農業の難しさと楽しさ、農家としてのやりがいを感じます。栽培のコツをつかめるまで、まだまだ時間はかかりそうですが、正信が作ったこのハッピーヒルを守り続けることができるよう、これからも精進していきたいと思っています。

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