農園だより 2022年5月号
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農園だより 2022年5月号

5月の何気ない風景 他愛のない会話 そんな日常

 

新緑が美しく生命の息吹が躍動するこの時期は、柑橘の収穫の終盤。
正信 雅人 私(大樹)が少しずつ植え付けた甘夏がとても瑞々しく大きな空を彩ります。ちなみに今年は、過去最大の収穫量を見込んでいます。
私たちは農産物を「栽培」しているというよりも、自然の恵みを「いただく」という気持ちが強いです。
とてもありがたい瞬間です。

また、丁寧に苗を作り、田植え、炎天下での除草作業を経て、収獲・稲架掛け(はさかけ)へと繋がるお米作り。研修生・従業員・家族総出で、とても大変な作業です。
毎日の食卓を彩るお米を作ることは、とても大きな責務がともないますが、こうべが垂れる秋を想い、静かに苗床作りに励んでいます。

そういえば、冬に収獲するキウイは、今は小さく愛らしい芽を見せてくれます。
花芽をそのまま残しながら生長を手助けするヘイワードという品種もあれば、果実がピンク色で印象的なレッドキウイは、花芽を間引く=摘花と呼ばれる作業が必要です。
この作業で、冬の収穫時期の実付きを手助けします。同じ果物でも種類によってこのような違いがあるのも生命と自然の美しさだと感じます。

私たちの日常には、特別は一切存在しません。
いつも変わらず自然と向き合い、仲間や家族と語り合い、一日に感謝する。

今日も私たちの頬をかすめる穏やかな風は、いつも通り優しい。