農園だより 2022年7月号
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農園だより 2022年7月号

“水を解る” 

この梅雨時期、日々の農作業は、天候に大きく左右されます。生命の源でもある雨水に感謝する反面、予期せぬ影響を及ぼすことがあるのも事実です。長雨により次のシーズンの実りに影響を与える花芽に作用します。
動植物の命にとって欠かせない「水」。
「水を解る」季節です。

 

とても忙しい日々が少しずつ落ち着きをみせてきました。
5月から6月は、シーズン最終の柑橘の収穫・はだか麦の収穫、そして田植え準備と目が回るような日々の連続でした。特に今年、広い作付け面積の甘夏は、昨年の遅霜による大不作とは異なり大豊作となりました。たわわに実った作物を見ることは、百姓冥利につきます。
この場をお借りして、農園スタッフ・流通の方々・そしていつも優しく柑橘をご購入してくださる皆さんのお力添えに大変感謝いたします。

 

この時期農園では、様々な表情を垣間見せる草花が印象的です。当たり前すぎて見過ごしがちになる一瞬にも「生きる」を感じます。

 

ただ、柑橘畑に寄り添う雑草たちは、容赦なしに私たちに迫ってきます。そういう意味において、草と向き合う時間が増えるのがこれから夏の日々です。
1日でも雨が降ると、とても元気よく伸びる雑草。農産物を限りなく自然な環境下で育てるため、最低限の手助けをするのが私たちの仕事。適度な除草を行う私たちにとって、炎天下での作業は過酷を極めます。一年を通じて、実りのシーズンだけではない時間がとても大切。
「目に見えるものがすべてではない」 ということです。

 

思い通りにならない時間も、
大切な気づきの時間。
いつも「自然」が教えてくれる。