- 農園だよりバックナンバー
農園だより 2022年9月号
「ホント、暑いですね!」
そんな会話が日常に溶け込む日々。
残暑が厳しい日が続いていますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
この時期は、春から丁寧にその生長を見守ってきた
稲の収穫が忙しくなる季節。
日頃、個々の作物や作業をスタッフで分担していますが、お米の作業はみな総出の協同作業となり、互いを知る素敵なコミュニケーションの時間となっています。
ただ、基幹作物であるお米の収穫は、いつもと異なる緊張感があるのも確か。日々の感覚よりも、五感を
フル回転させながら「あ~でもない、こうでもない」と思考を巡らせながらも、「理屈で考え過ぎないこと」がとても大切だと信じています。
お米はとても不思議で、その種類によって収穫時期が異なります。9月から10月までの間に、私たちが成長の手助けをしている品種、アキタコマチ・ヒノヒカリ・ハッピーヒルと順を追って収獲していきます。
私たちの農園では、最近めっきり見ることが少なくなった「稲の天日干し=はざ掛け」を行っています。
それは、炎天下の中でとても大変なひと手間の作業です。ただ私たちは、先人の知恵や技術を受け継ぎながら、皆さまが自然の営みに少しでも関心を抱き、「食の大切さ」を考えるきっかけになるようなお米を提供したいと考えています。
そのため毎年、新米発売をお待たせし、限られた収量(=出荷量)のため、すべての皆さまに定期的にお届け出来ていないことなどあるかもしれませんが、これからも今まで同様、温かく見守っていただけますと幸いです。
お米の育苗・植え付け・草取り・収穫と一連の作業は、1年でたった1度しか経験出来ません。
10年で10回、30年で30回だけです。
私たちとっても、まだまだ自然を深く「解る」には
時間が必要ですが、丁寧に自然と向き合いながら、
皆さまの「生きる」のお手伝いをしたいと考えていますので、末永くお付き合いいただけますと幸いです。