ちょっと一服│農園から 秋の夜長
  • 徒然日記

ちょっと一服│農園から 秋の夜長

なんだか突然寒くなってきました。

やっと来た秋の到来を喜んでいたのも束の間、

すでに後ろで冬が待ち構えているような寒さです。

 

 

先日そんな貴重な秋の日に、私たち夫婦とスタッフの3人で近くにある小学校に正信の考案した粘土団子の作り方を教えに行ってきました。(こちらのサイトをご覧のほとんどの方はご存じだとは思いますが…)

粘土団子とは、色々な植物の種を土に混ぜ団子状にしてまくと、その土地にあったものが、自分の力で芽を出し育つという自然農法の一つで、海外での緑化活動にも用いられた物です。

 

 

5年前に当時3年生の担任をしていた先生にお声をかけていただいたのを切っ掛けに、毎年3年生の授業にお邪魔するようになりました。

その学校は、ひと学年一クラス。20人にも満たない人数のクラスで、”教える”というよりも私たちも子供たちと一緒に粘土団子作りを楽しんでいます。

 

 

粘土団子教室では、さまざまな子供たちに出会います。

土を捏ねながら歌いだす子、

人形や星など色々な形を作り出す子、
ただひたすらとても綺麗に団子を作り、きっちりと並べていく子。
十人十色で見ている私たちをとても楽しませてくれます。

 

 

ちょっと一服│農園から 秋の夜長
ちょっと一服│農園から 秋の夜長

 

不思議なことにそんな子供たちをみていると、子どもたち自身が粘土団子のように見えてくるのです。

 

 

いろいろな種が入った粘土団子のように。
子供たちひとりひとりの中にもいろいろな種が潜んでいて、
その子にあった場所で、その子にあった時期に、
その子にあった芽がいつか顔を出し、育っていくのだなあと、毎回感動に近い感覚を覚えます。

 

 

この山や海に囲まれて育った子供たちが、

「いつ、どこで、どんな芽を出してくれるのか」

 

 

今から私はとても楽しみでならないのです。

そんな事を考えながら、芽が出て喜んでいる子供たちの顔を想像し、この秋の夜長を過ごしています。

 

 

ちょっと一服│農園から 秋の夜長