今わたしたちは、環境問題、食糧問題などたくさんの課題を抱え、目まぐるしい変化の中に置かれています。自然農法の思想と実践が注目される中、本書で伝えたい想い。それは「人間は今後どのような形で生き残っていけばいいのか」。単なる「農法」の本ではなく、日本よりも世界で有名な「FUKUOKA」が贈る、今を生きるための希望のメッセージ。

◆目次

はじめに――国民皆農――――
緑の哲学･農業革命論――――
（一）農業の源流
何もしない運動
現代とは何か
人は知らず
農民の歴史
現代の農業
農業の発達と農民の転落
速く、遠くへ

（二）科学の幻想
科学の領域
正食
邪食
科学的増産
減産防止
質的な増産
（三）国民皆農論
真人の里
帰農の道
土地はないか
営農
（四）自然農法
自然農法とは
自然農法による米麦作
Ⅰ自然農法の稲作
(1)緑肥草生、米麦連続不耕起直播
(2)緑肥草生、米麦不耕起直播（米重点作）
(3)緑肥草生、米麦混播、越年栽培
栽培管理
稲の収量
Ⅱ自然農法の麦作
緑肥草生、米麦不耕起直播の麦作
麦の生産性
収穫

むすび

付・Ⅰ　自然農法による果樹園
付・Ⅱ　野菜の野草化栽培

◇父、正信の生誕百年におもう――福岡雅人
◇福岡正信さんとの囲炉裏と種蒔きの日々――斎藤裕子
◇一反百姓　自然に仕える暮らしと仕事――斎藤博嗣
後記