平地の甘夏づくり。あたらしい挑戦です。

マーマレードや果実酒にも加工している当園でも人気の甘夏。この春、６反ほどの新しい畑に約250本の苗木を植え付けしました。10年以上耕作していなかった平地を農家さんから借り受け、冬の間に“開墾”しました。草木をとりのぞき、水はけをよくするために重機で天地替えをしました。丘陵地ではなくあえて平地に畑をつくったのは、この冬の異例の冷え込みで、一部の山の上の甘夏が収穫前にすべて実を落としてしまったからです。当園の甘夏を楽しみにしていただいている皆様にきちんとお届けするために、あえて標高が低く平らな場所で栽培してみることにしました。次代に引き継ぐものだからこそ、丁寧に土を耕し、植える場所をシビアに考えます。実が成りはじめるのはこれから約3年先。果樹としてピークを迎えるのは約20年先のこと。小さな樹々たちはどんなふうに成長していくのでしょう。新しい甘夏のものがたりをお楽しみに。