むらさき色を纏ったトゥルシーバジル

農園では昨年より、初めての取り組みでバジルを育てています。初めて取り組む事は、何においても容易ではありません。バジルと言っても、世界には150を超える種類があると言われており、特徴も育て方も様々です。

葉の色はグリーンや紫色などバリエーション豊富で、香りも爽やかなものや甘い香りを放つ種類が多く魅力的です。その中でも、生みの親である大矢氏より名前がついた「オオヤトゥルシー」という品種を育てています。オオヤトゥルシーは葉の裏に紫の斑点があるのが特徴です。成長して紫の花穂が出そろう頃には、畑には特有の爽やかな香りが漂います。

長年、農作業で培ってきた経験や知恵を活かし、ハーブに精通している仲間の声にも耳を傾けながら、育つバジルと真摯に向き合います。燦々たる太陽の日差しを浴びながらの農作業は、汗がにじみ過酷な作業。そのため、仲間同士互いの体調に配慮しながら作業を進めています。

やっとの思いで元気に育ったバジル畑は、鮮やかな葉に紫色の花芽が映え、見ていると愛おしく感じます。大切に丁寧に育てたバジルを順番に収穫したあとは、程よい室温や湿度を見極るために温度計と“にらめっこ”しながら山小屋で乾燥させます。

この乾燥させたバジルを丁寧に粉末にし、ティーバックに詰めて手軽に楽しめるお茶にしました。

ホーリーバジルはストレス軽減、抗酸化効果、抗菌・抗炎症効果など健康を維持するために欠かせない効用を持っていると言われています。 また呼吸器系疾患の予防や改善も期待され、美容面では肌の新陳代謝を促進し、肌トラブルや老化の予防に役立つとされています。

熱いお湯を入れたカップにティーバックを浸せば、独特なスパイシーさと、甘い香りが混ざり合った深みあるハーブティーの完成です！１日の終わりに飲むハーブティーは、疲れた身体を労わってくれます。氷を入れてアイスティーでも美味しくお召し上がりいただけます。