羽ばたきそうなくらいに開いた美しい花びら

バタフライピーはマメ科の植物で、日本名で「チョウマメ（蝶豆）」とも呼ばれています。
ハーブの一つであるバタフライピーは、ハーブティーのほかにもスイーツやラテなどにも取り入れられていて、タイのカフェメニューとしても知られています。バタフライピーはきれいな青色の花を咲かせますが、花を使ったハーブティーなども同じように鮮やかな青色をしています。バタフライピーはSNSを中心に注目されており、人気を集める理由は見た目の美しさだけではありません。その鮮やかな青色には、美容にも健康にも嬉しい働きが隠されています。

バタフライピーに含まれる「アントシアニン」の働き

青色の花には、身体の酸化を抑える作用を持つポリフェノールの一つであるアントシアニンが含まれています。抗酸化物質のアントシアニンを摂取すると、体内の余分な活性酸素の分解を助け毛細血管を守ったり、血管を拡張する働きをしたり、血液の成分である血小板が固まるのを防ぐ（血小板凝固抑制作用）効果が期待できます。このほか、アントシアニンには眼精疲労を和らげ、健康はもちろん、エイジングケア効果も期待できると言われており美容にとっても嬉しい働きがあります。アントシアニンを多く含む食べものには、ビルベリーやブルーベリーなどのベリー類、ブドウ、黒豆、紫玉ねぎ、紫キャベツなどがありますが、バタフライピーもその一つです。

ひとつひとつ丁寧に自然乾燥

ひとつひとつ丁寧に、そっと摘み取り今にも羽ばたきそうなくらいに開いた花びらを並べます。かごいっぱいに並んだ様子は色合いの美しさがより際立ちます。この状態で日陰の風通しの良い場所でバタフライピーを自然乾燥させます。

目でも楽しめるバタフライピーを手軽に日常に取り入れていただきたいと思い、この乾燥バタフライピーを使ってブルーが美しいキャンディスシロップに仕上げました。

バタフライピーキャンディスの楽しみ方

飲み方はさまざまで、お好きなハーブとブレンドしてハーブティーや、炭酸水にキャンディスシロップを入れると見た目もさわやかなドリンクになります。レモンやライムの果汁をいれると、色が青から紫色に変わるので見た目の変化も楽しむことができます。ほかにもフォームミルクに混ぜるとバタフライピーラテになり、またキャンディスシロップを入れたハーブティーに粉ゼラチンを混ぜ合わせ火にかけて冷蔵庫で冷やせば、バタフライピーのゼリーにもなります。農園の爽やかな風景、鮮やかな青を目で楽しみ、風味を味わい身体からの感覚を楽しんでいただければと思います。ぜひ一度お試しください。

バタフライピーを摂るときの注意点

バタフライピーは薬ではないものの、身体への一定の作用があるため、持病がある人や薬を服用している人は、念のため主治医や薬剤師に相談してから、取り入れるようにしましょう。また、血小板凝固抑制作用があるので、月経中は控えることをおすすめします。さらに、子宮を収縮させる作用もあるため、妊娠中や授乳中の方は過剰に摂取しないようにご注意ください。とくに妊娠中は、飲めるハーブティーの種類にも制限があるため、ハーブティーなどを楽しみたい場合は必ず主治医に確認してください。