栽培の苦労と醍醐味

レモン、ライムともに寒さに弱い性質があるため、愛媛県では栽培が難しいとされてきました。
ただ、葉にも強い香りがあり、他の柑橘にはないとても魅力的な要素があるため、栽培にチャレンジしてみました。寒さを防ぐために、「標高が高く風が強い場所」を避けながら、大切に育てています。

レモンの枝はトゲが多く、細心の注意を払ってもトゲが腕に当たり、収穫作業が大仕事です。

剪定した後の枝を取り除く作業も一苦労。他の柑橘に比べて、非常に手間が必要なのがレモンなのです。
しかし柑橘の中では唯一、水はけが少々悪くても育ち、樹勢がとても強いという特徴があります。

ライムは、枝が横に伸びる樹形のため、枝をかき分けながら他の実を落とさないように、細心の注意を払って収穫作業をします。
ライムには、大きく分けて「メシキコ産」と「タヒチ産」の2つの系統がありますが、当園では、メキシコ産よりも少し大ぶりなタヒチ産を植え付けています。

収穫後に選別の為に出荷場へ運ばれてくるレモンとライムからは、爽快な香りが辺り一面を覆いつくします。

私たちにとっては栽培を楽しむ大きな醍醐味の一つと言えます。

作業効率だけでは語れない魅力ある柑橘なのです。

ドリンクやお料理にも大活躍

お料理にもレモン＆ライムは大活躍。

果汁はもちろん、皮も良い香りなので、薄くスライスしてサラダにしたり、マーマレードに加工したり、お菓子作りにも最適です。

ちょっとおしゃれに“生ハムとレモンのパスタ”はいかがでしょうか。生ハムの塩分をレモンの酸味が引き締め、おもてなしにもぴったりな一品に。

ライムの果汁を炭酸水で割ると、“ライムソーダ”に。爽やかな香りはリフレッシュしたい時にぴったり。

また、濃厚なお料理と合わせると後口がさっぱりとして絶妙なバランスです。

ライムはカクテルにも多く使われ、モスコミュールやモヒート、ギムレットなどたくさんの種類があります。

毎日の食卓に、香り豊かなレモンとライムをぜひご活用ください。